在宅ワークに最適なお家づくりとは?
在宅ワークの考え方も浸透し、お家づくりの条件として、「在宅ワークができる家」を考える方も増えてきました。
元々の家のスペースを在宅ワーク用に使用しても仕事はできますが、プライベートスペースとの境界線があいまいになり、オンとオフの切り替えがしづらくなってしまうこともあります。
この記事では、在宅ワークに適した間取りから、おすすめの間取りまで紹介していきます。
在宅ワークをするためのスペースをどのように確保したらいいか迷っている方は参考にしてみてくださいね。
在宅ワークで浮上した住まいの課題とは?
外で仕事をしているときには気づかなくても、いざ在宅ワークを始めてみたら、見えてくる住まいの課題はあるものです。
在宅ワークを始めた方が共通して頭を悩ませている問題として、在宅ワークに適した環境が作れるかどうかが課題となってきます。
在宅ワークをすることがあらかじめ分かっているのであれば、家を建てるときに在宅ワークを前提とした間取り設計することで、使いやすさはグッと跳ね上がります。
現在外で仕事をしており、在宅ワークをするかどうか分からない場合でも、在宅ワークに対応できる間取りを確保しておくことで、働きやすさは向上するでしょう。
在宅ワークに適した間取りの条件とは?
在宅ワークに必要な広さ
在宅ワークをするには、まず仕事用のデスクとチェアが置けるスペースを確保したいところです。
使用するものがノートパソコンのみで特に場所も選ばないなら、ダイニングテーブルを代用してもいいでしょう。
仕事内容によって、プリンターや仕事の資料を置くスペースも必要になる場合には、3畳程度、来客対応が必要であれば4畳程度の広さを確保するのが望ましいです。
個人情報を取り扱う仕事であれば、鍵がついている収納の準備も忘れずにしてくださいね。
在宅ワークに必要な設備
問題なく在宅ワークを行うためには、自宅に最低限必要な設備を整えなくてはなりません。
在宅ワークにはネット環境が必須ですが、通信回線を置いてある部屋と仕事に使用する部屋の距離が離れているとWi-Fi通信の電波が届きづらくなるため、仕事に支障をきたしてしまうため注意が必要です。
また、リモート会議などを行う場合、防音効果のある防音材や吸音材を壁に内蔵した部屋であれば、音漏れを心配せずに集中して会議に参加できます。
集中しやすい場所の条件
今から間取りを考えるということであれば、家族の共有スペースではなく、仕事用に区切られたスペースを確保した方が仕事に集中しやすくなります。
周りを気にすることなく仕事に集中したい方は、リビングや子供部屋から離れた場所に個室を設けるのがおすすめです。
また、交通量の多い道路に面した部屋だと、車や人通りの多さで騒音を感じやすいので、部屋の位置をよく検討して決めるようにしましょう。
在宅ワークにおすすめの間取り
夫婦やパートナーとも快適に在宅ワークができる間取り
夫婦もしくはパートナーとともに在宅ワークをする場合は、それぞれ独立した仕事用スペースを確保する必要があります。
プリンターなど共用で使用する設備をどこに置くかや、電話やオンライン会議で使用する個室を用意するべきかは、お互いの仕事内容を考え相談して決めるようにしましょう。
小さい子供がいる場合には、LDKの一部をパーティションで区切るようスペースを作れば、子供を見守りつつ、集中できるスペースを確保できるのでおすすめです。
オンとオフを切り替えができる間取り
仕事用スペースとプライベートスペースが同じ家の中にあるわけですから、「家の中でオンとオフを切り替える」環境を作ることは大切なことです。
そのためには仕事とプライベートのスペースをできるだけ分け、仕事に集中するためのオンの環境とプライベートでリラックスするためのオフの環境を両立できる間取りを考えなければなりません。
そのためには、個室や仕切りで仕事用スペースをきっちり分け、仕事とプライベートの境界線を明確にした方がいいでしょう。
また、仕事用のスペースと家族でゆったり過ごすリビングは離れた場所にする、仕事用のスペースの壁紙の色を変えるなども集中力を途切れさせない方法として有効になります。
居場所としての快適さを大事にした間取り
仕事に集中するためには、最低限仕事に必要なものだけあればいいわけではなく、使いやすく居心地の良い空間であることも重要です。
例えば、デスクやチェアの高さが合っていなければ体が痛くなってしまい仕事に集中できないですし、照明の明るさが合っていないとパソコン画面や書類も見えずらくなってしまいます。
仕事用スペースの間取りを考えるには、仕事しやすい快適さがあるかどうかを念頭に置き、使いやすくなるように環境を工夫するといいでしょう。
在宅ワークの間取りや環境で注意したいこと
在宅ワークをするときには、在宅ワークをする方の使いやすさを考えるのも大事ですが、在宅ワークをしない家族のことも考える必要があります。
音漏れを気にする方は多いですが、忘れがちなのが「振動」です。
オフィスチェアのキャスターは階下に振動が伝わる可能性があるため、キャスターが動く度に家族が不快に感じるかもしれません。
その場合は、リビングや寝室などのリラックススペースの真上に仕事部屋を配置しないなどの配慮が必要になります。
仕事用スペースの間取りを考えるときには、床材や区切りの防音性能をしっかり確認し、家族全員が快適に過ごせるように考えましょう。
まとめ
在宅ワークに適した間取りは、仕事の内容や業種などによって異なり、一人で在宅ワークをするか夫婦で在宅ワークをするかによっても異なります。
快適な在宅ワークを行うためには、集中できる環境であることが大事であり、その環境を作るには、仕事用スペースを確保することが重要です。
家の中でオンオフの切り替えをするためにも、プライベートスペースと仕事用スペースはきっちり分けた方がいいでしょう。
家でどのような仕事スタイルをとるかによって、適した間取り・必要な設備は異なりますので、よく検討して決めるようにしましょう。