後回しにしがち!後悔しないためにチェックすべき外構・エクステリアの失敗例と対策
初めて家を建てる方のほとんどは、間取りや内装などを優先的にこだわって考えるため、外構のデザインなどは後回しにされがちです。
今回は実際にあった新築住宅で失敗したと感じた実例などを踏まえながら、後悔しないためのポイントをご紹介します。
デザインと機能性から考える
外構工事をするにあたり、まずは自分が求める外構のデザインや機能を明確にすることが重要です。
スペースの広さや駐車スペースから玄関までの動線や、玄関や庭で普段どのような行動をするのかなど下記の実例をもとに考えてみましょう。
オープン外構とクローズ外構の失敗
オープン外構は、敷地の境界線に垣根やフェンスなどを設置しない開放的なタイプです。
解放感があり、狭い土地でも広く見せることができ、日当たりもよいなどのメリットがあります。
反対にクローズ外構とは、敷地の境界線を門扉やフェンスブロックなどでつくり、外部からの視界を遮断する外構工事です。
物理的な壁があるため、外からの視線を遮ることができプライバシーが守られるメリットがあります。
【オープン外構】
オープン外構は敷地の境界線が分かりずらいため、故意ではなくとも敷地内に無断で侵入されて困るといった声が多くあります。
また、近所の子供が遊び場にしていた、近道のために勝手に隣人が通るといった声もありました。
当然ですが外部の視線が気になる人にはオープン外構は向きません。
対策としては、敷地の境界線あたりに段差をつけた設計をしたり、植栽や植木鉢などを設置することで、敷地を明確にする方法があります。
【クローズ外構】
高い壁などがあるため庭や外壁に近い部屋の日当たりが悪くなりがちです。
庭でガーデニングをしたかったができなかったといった声や、暗くて狭い圧迫感を感じるといった声もあります。
また、近所にはクローズ外構の家がないため浮いてしまったといった後悔もあります。
他にも防犯面を考えてクローズ外構にしたが、一度侵入されると逆に外からの目隠しになってしまうということも考えられます。
対策としては設計前に近所の家の外構を確認しておくことでバランスを取り、防犯面はカメラやセコムなどを設置する方法があります。
玄関や庭は通行者や来客者が建物の印章を見極めるポイントです。
キレイでオシャレな外観はとても良い印象が与えられるため、こだわる方も多くいるでしょう。
【外構アプローチ】
外構アプローチは門から玄関に行くまでの通路です。
見た目を良くするためにタイルやコンクリートを採用したが、雨の日に滑るといった声がよくあります。また外構との高さを変えるために階段を設置することもありますが、階段で子供がよく転んでしまうことや、高齢になってから使い勝手が悪くなることもあるようです。
対策としては滑らないマットなどを敷くこともできますが、デザイン性を重視するのであれば、設計時から雨の日でも滑りにくい素材を採用するほうがおすすめです。
また階段をどうしても設置したいのであれば、将来的にバリアフリーリフォームをすることを織り込みつつ設計するのがよいでしょう。
【玄関周りや庭の暗さ】
建物現地を見る際は昼間が多いため、夜間にどの程度暗いのかが把握できず、照明が足りなかったといった声があります。
庭や玄関が暗いと防犯面でも良くありません。
外構の設計時に、建物や庭に合う照明をつけることで、オシャレな印象がより良くなります。
もちろん工事をしなくとも自身で設置できる人感センサーライトなどもありますが、見た目の一体感を考えるのであれば、工事の際に設置しておくことをおすすめします。
【水道やコンセントの位置】
駐車場や庭で水道やコンセントを使用することを考えて設置したので、玄関やアプローチでの清掃時に延長ホースやコードが必要になった方がいます。
また外観を考えて埋め込み水栓にしたが、開閉が面倒で使用しづらいという意見もあります。
後付けで照明を設置したり、庭で子供用プールを使用したり、ウッドデッキでバーベキューをしたりと水道やコンセントが必要な場面は様々です。
後で電気工事などを行うことでコンセントを増やすことはできますが、それには必要以上のコストがかかってしまいます。
そのため設計段階から、どの場所で何をするのかをイメージしながら配置を考えることが重要です。
駐輪スペースやカーポートの失敗
【駐輪スペース】
日常生活を送るうえで、自転車や車を利用する人がほとんどです。
当然それらの駐輪駐車スペースが家に必要ですが、実用性を考えないと失敗するケースが多くあります。
最初に予定していた駐輪スペースでは足りないといった方がいます。
家族が増えて子供が大きくなると自転車が大きくなり、数も増えるのでスペースが足りなくなったことや、スクーターやバイクが欲しくなったが場所がないので購入できないことがおきます。
また、駐輪スペースが使いにくい場所にあるので、直すのが面倒になった子供が、玄関先にいつも駐輪するといったケースもあるようです。
そのため、今後の家族構成も考えて十分なスペースを確保することと、自転車に乗って出かける時も、帰ってきた時も利用しやすい場所に設置することが大事です。
【カーポート】
カーポートは家を建てる際にすぐに生活に影響が出る設備ではありません。
そのため設置を後回しにする方も多く、駐車場所だけ先に確保しておく方もいるでしょう。
しかし、カーポートを設置するには柱を深く埋め込む必要があり、後付けで設置しようとした時に、地中に配管などがあり設置できなかったケースもあります。
他にも後付けだとカーポートのサイズが建物と合わず、車をカーポートから出さないと車に乗り降りできないことや、狭いので駐車しにくいなど後悔する方も多いようです。
対策として一番良いのは建物設計時からカーポートを付けることですが、もし設計時に付けないとしても、今後設置することを考えて担当者に相談しておくことが大切です
日々のメンテナンスが必要なことも忘れない
デザインに拘ったオシャレな外構は重要ですが、メンテナンスのしやすさは日々の手間に関わるため大切な要素といえます。
また、メンテナンスがしにくく、すぐに修繕が必要となってしまうと何度も外構工事が必要になり、初期費用を抑えられても維持費が高額になってしまいます。
外構を考える際には設備を設置するうえでどのくらいの手間やコストがかかるのかを意識することが重要です。
庭やウッドデッキのよくある失敗
新築一戸建てを購入する際には、それまでは土地がなくて諦めていたガーデニングをするために、専用の庭を造るという方も少なくありません。
ウッドデッキを作って、家族でくつろいだり休日にバーベキューなどのアクティビティを楽しんだりする方も多くいます。
しかし、メンテナンスに手間がかかり設置したが後悔する方もいます。
【庭】
外からの目線を遮るための植木が成長した際に伐採作業が必要です。
放置していたことで枝が伸びてご近所や歩行者に迷惑がかかり、トラブルの元になります。
また庭も雑草処理が必要で、芝刈りが面倒でガーデニングを放置してしまい、庭が汚くなってしまったという声もあります。
対策としては人工芝などの成長しない素材を使用することです。
ただし、人工芝の下に防草シートを敷かないと雑草が人工芝を突き破ることもあります。
必ず外構時に防草シートも敷くことが大事です。
【ウッドデッキ】
ウッドデッキを使わなくなった方の中で多いのが、大きさが中途半端のため複数人で利用ができず、バーベキューなどをしなくなったという話です。
また、ウッドデッキの素材を厳選しなかったために、腐ってしまったり、虫が発生してしまって気軽に使用できなくなったという声もあります。
人口木材を使用したウッドデッキもありますが、こちらもメンテナンスの必要性が無くなるわけではなく、穴があいたり、プラスチック素材のものは夏場に高温になるなどデメリットもあります。
ウッドデッキはどのようなものでもメンテナンスが必ず必要になるため、十分な費用が用意できないのであれば、設置をやめるのもありでしょう。
設置するのであれば、施工業者としっかり話し合い、地域の気候に合わせた素材選びや施工方法が必要です。
庭や駐車スペースの地面に関する失敗
外構工事では設備に目が行きがちですが、地面の施工も重要な要素です。
敷地全体の見た目や、日々のストレスに関することですので、必ず考えるようにしましょう。
【庭の地面】
元々の土地の水はけが悪いと、排水対策が必要になります。
対策を怠るとぬかるんだ粘土質の土になってコケやカビに悩まされたり、湿気が多く害虫が発生してしまったという声もあります。
またガーデニングをしようと考えていても、水はけが悪いと植物が根腐れを起こしてしまい、育てることができなかったというケースもあります。
事前に確認することとして、雨の翌日に現地を確認してみましょう。
水はけの悪い土地であれば、現地の気候や土地に詳しい施工担当者とよく話し合いをすることが大切です。
【駐車スペースの地面】
駐車スペースの地面に土や砂利、砕石敷きを選んだ方から多くの後悔の声があがっています。
すぐに雑草が生えてきたり、雨が降ると泥がはねて車が汚れたり、石がはねて車に傷がついたりと面倒な事が多い印象です。
また、砂利や砕石敷きだと土に埋まったり、敷地外にはねていったりして量が減っていくため、その継ぎ足しが面倒だという声もあります。
そのため駐車スペースの地面はコンクリートにするのがおすすめです。
費用は高くなりますが、前述の不満ポイントが全て無くなります。
まとめ
外構工事の内容を後回しにせず、内装や間取りと同じように考え、同時に打合せを進めていくことが重要でしょう。
また、本体価格に外構工事費を含んでいないハウスメーカーもあるため、早めに外構の打合せをして予算の確保をすることも大切です。
ハウスメーカーと違う業者に外構をお願いする方は、配置計画が決まったら外構の打合せを始めましょう。
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